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ID AN0000711X-19970300-1005
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Last updated : Jan 21, 2011
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タイトル 古代の農耕にみる労働手段の農耕具とその所有をめぐって: 古代の農耕儀礼、農耕具、そして労働手段の所有に関する描写
著者
奥野 義雄 (Okuno yoshio)
文化財学科
publisher
出版地 奈良
出版者 奈良大学文学部文化財学科
上位タイトル
文化財学報 (Bunkazai gakuho, Bulletin of the study of cultural properties). Vol.15集, (1997. 03) ,p.47- 60
識別番号
ISSN
09191518
抄録 古代の農耕(農業) については、土地制度史、社会経済史、村落史、技術史、そして政治史(主に奴隷制) の立場から触れられてきた。しかしその論究の多くには、農耕の実態把握にまで至らなかったといえよう。古代の農耕の実態を捉える困難さの大きな要因は、奈良・平安時代の農耕にかかわる記載がほとんどみられないためであろう。そして、考古資料においても農耕に関する遺構や遺物1農耕具の検出が数多くなかったという要因のためでもあったと考えられる。さらに、古代の農耕における儀礼習俗の究明もあまり展開されることがなかったからであろう(それは現今の習俗調査によって農耕儀礼の研究が進展している実情と対比してのことであるが)。言い換えると、考古学的研究によって弥生時代から古墳時代に至る時期の農耕具の実態が明確にされてきた反面、奈良時代以降の農耕具を含んだ農耕(農業) にかかわる研究があまり進展していないようにみえる。それゆえに、ここでは奈良時代から平安時代に至る時期の農耕具を中心に、農耕にかかわる儀礼習俗-現今の農耕儀礼習俗の調査研究の成果を視野に入れてーを垣間見ながら、古代における労働手段としての農耕具の存在とその所有の形態について素描していくことにしたい。なぜなら、奈良・平安時代、いわゆる古代の農耕具を視点にあてた農耕の実態が徐々に究明されることによって、古代の農民の実像、農村落の形態、そして農民の立場(たとえば奴隷制あるいは農奴制下の農民の存在形態など) が少しずつ明らかにされてくると想定し得るからである。そこで、まず古代の農耕の儀礼習俗について、農耕具と関連させながら検討していくことからはじめ、古代の農耕具と所有形態へと行論していくことにしよう。
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Journal Article
Index
/ Public / 文学部 / 文化財学報 / 15集
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