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閲覧数:1852
ID |
AN00181569-19791200-1013 |
アイテムタイプ |
Article |
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本文 |
AN00181569-19791200-1013.pdf
Type |
: application/pdf |
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Size |
: 416.1 KB |
Last updated |
: Nov 29, 2010 |
Downloads |
: 4563 |
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タイトル |
詩的表現における指示詞の象徴性
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別タイトル |
Symbolism of the Japanese demonstrative in Poetic Expressions |
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著者 |
木村 紀子
(Kimura noriko)
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文学部
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版 |
publisher |
出版地 |
奈良 |
出版者 |
奈良大学 |
上位タイトル |
奈良大学紀要
(Memoirs of the Nara University).
Vol.8号,
(1979.
12)
,p.25-
38
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識別番号 |
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抄録 |
一枝の花(桜) を、もっとも短い言葉とともに、他者に示そうとするとき、我々は、「はな。」と示すこともできるし、「これ。」と示すこともできる。そのかぎりで、コレは、ハナという名(詞) に代わりうる語- 代名詞という呼び方もできるだろう。ところが、今、目の前に桜の一枝をおかないで、言葉の中だけの問題とすると、「はな」という語は我々に種々の花のイメージを喚起させるが、「これ」という語は、何のイメージも喚び起こすことはできない。「れんげの花がひらいた。」という童謡の中において、ただ「コレがひらいた。」とすることは無意味にちかい。コレは、何かを言葉で指示する、そのことにおいてハナに代わりえても、指示されさもののイメージや概念を示す名そのもののあり方を代行するわけではない。つまり、あらゆる言葉(語) は、いわば発語者が主体的に何かを指示するものだという、言
葉の根源的なあり様においてのみ、いわゆる代名詞(指示詞) は(「こう・そう・ああ」「こんな・そんな・あんな」等の同類の語幹をもつ語も含めて)、あらゆる言葉のはたらきを代行する。それは、指示されたものが何であるかの区別にかかわる名以前の、いわば言葉の即物・即事的な指示機能そのものの音声化である。その意味において、
指示詞(代名詞) は、その成立が、もっとも感動詞のあり方にちかいのである。 |
言語 |
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資源タイプ |
text |
ジャンル |
Departmental Bulletin Paper |
Index |
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関連アイテム |
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