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閲覧数:1715
ID |
AN00181569-19811200-1023 |
アイテムタイプ |
Article |
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本文 |
AN00181569-19811200-1023.pdf
Type |
: application/pdf |
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Size |
: 474.6 KB |
Last updated |
: Nov 30, 2010 |
Downloads |
: 1513 |
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タイトル |
天正本『太平記』の巻頭記事: 巻二・巻五をめぐって
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別タイトル |
On the Opening Pages of "Tenshobon-Taiheiki" |
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著者 |
長坂 成行
(Nagasaka shigeyuki)
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文学部
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版 |
publisher |
出版地 |
奈良 |
出版者 |
奈良大学 |
上位タイトル |
奈良大学紀要
(Memoirs of the Nara University).
Vol.10号,
(1981.
12)
,p.31-
42
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識別番号 |
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抄録 |
『太平記』諸本群の中における天正本の類(天正本・義輝本・野尻本・西本願寺本)の特異性を支える異文の様相をごく大雑把に捉えれば、次の三つに大別できよう。
(A)歴史記録などに関する叙述。
(B)合戦記事に関する叙述。
(C)いわゆる好情性の問題に係る叙述。
このうち、(C)の好情性に係る部分の異文は、他本(古態本)と素材を同じくしながら、他本の本文の一文一文に手を加えて―特に文末表現など―新たな本文を形成することが多く、他本にない話材を一括して取り込むことは少ない。好情性に係る部分は素材もさることながら文章表現の問題に係るからだ。これに対し、(A)・(B)に関する異文は他本にない記事を一括して取り入れる場合が多い。言わば素材の問題になる。
天正本の異文の存在箇所は様々だが、(A)の歴史叙述に関する異文は巻の冒頭での存在が目立つ。天正本本文形成過程の具体相の究明は『太平記』諸本研究の重要な課題の一つであるが、ごく常識的に考えて、既に在る古態本文に手を加え新たなテキストを作成する場合、巻頭・巻末というのは増補改訂し易い箇所と言えよう。更に冒頭の記事は、その巻の構想をかなりの程度支配するもので、重要性は見逃せない。天正本の異文を典拠あるいは成立の面から扱うとともに、改訂によって構想にいかなる変化をもたらしたかという問題は検討の余地がある。小稿では天正本の類が持っ巻頭の異文のうち記事量の多い巻二と巻五ー歴史記録に係る叙述が殆んどであるーに焦点をあて、特に構想上の意味について考察したい。 |
言語 |
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資源タイプ |
text |
ジャンル |
Departmental Bulletin Paper |
Index |
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