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ID AN00181569-19821200-1017
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Last updated : Nov 25, 2010
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タイトル 辰丸事件と在日中国人の動向
別タイトル
The incident of the steamship Tatsu-maru 辰丸 and Chinese residents in Japan
著者
菅野 正 (Sugano tadashi)
文学部
publisher
出版地 奈良
出版者 奈良大学
上位タイトル
奈良大学紀要 (Memoirs of the Nara University). Vol.11号, (1982. 12) ,p.17- 32
識別番号
ISSN
03892204
抄録 一九〇八年(明治四一年、光緒三四年)二月、神戸辰馬汽船所属の第二辰丸(二辰丸)が懊門前面の水域で、武器密輸の容疑で、清国官憲に掌捕、廻航される所謂辰丸事件がおこった。この事件及びこれに係る日貨排斥運動については、菊池貴晴氏の分析、研究があり、以下それによると、日本は広東の張人駿総督と外交交渉に入ったが、話合いがまとまらないまま、強硬手段に出て、三月中旬ついに辰丸釈放、損害賠償、謝罪等の条件をのませ、事件は一応の解決をみた。しかしこの解決に不満だった広東民衆は、日本の強圧的手段および清朝の屈辱的態度に反対し、日本に対し日貨排斥という手段で抵抗を示した。日貨排斥運動は広東を中心に華南各地に広がり、更に遠く華僑の住む南半球にも及び、一九〇五年のアメリカ商品排斥運動につぐ民族運動として発展し、日本に対し、組織的な大規模なものとしては最初の運動となった。中国における運動の中心勢力は、立憲派系の広東自治会で、その背後に広東七十二行商人団がおり、さらに黒幕に香港在住の徐勤、江孔殷がおり、提督李準もいた。そして日本において在日華僑をボイコットに結集せしめた張本人は神戸在住の梁啓超とされている。神戸の巨商は立憲・保皇派で、いずれもボイコット賛成派であり、広東自治会と保皇会=政聞社の関係は密接であったとされる。
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Departmental Bulletin Paper
Index
/ Public / 奈良大学紀要 / 11号
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