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ID AN00181569-20010300-1010
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Last updated : Dec 11, 2009
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タイトル 17世紀のイングランドの階層構造
別タイトル
The Class Structure in Seventeenth-Century England
著者
金屋 平三 (Kanaya heizo)
社会学部
publisher
出版地 奈良
出版者 奈良大学
上位タイトル
奈良大学紀要 (Memoirs of the Nara University). Vol.29号, (2001. 03) ,p.163- 177
識別番号
ISSN
03892204
抄録 イングランド社会を問題にする場合、まず最初に理解する必要があるのは、その特有な、他のヨーロッパ諸国とは違った不平等の構造、階層構造であろう。ライトソン(1991)は17世紀のイギリス社会史を書いた際、まずその第一章で「人々の位階」を取上げ、「イギリス人の中に存在する差異は、歴史を総体的に理解しようとする場合、常に決定的なことだ… 。この差異を無視したり、曖昧にしたり、その意義を見誤ることは、過去についてのわれわれの画像を歪めることになる。」(P.56)と述べる。ところで、イングランドの歴史を考える場合、ジェントルマン(gentleman)という言葉はその特有な不平等の構造を端的に象徴的に示している。初期近代のイングランドにおいてジェントルマンとは一体どのような人々を指示したのであろうか。『オックスフォード英語辞典』(0.E.D.)によれば、gentlemanはフランス語のgentilhomme(イタリア語ではgentiluomo、スペイン語ではgentihombre)に倣ってつくられたものである。従って、gentlemanはラテン語系の単語とアングロ・サクソン語の単語との結合であるということになるが、この結合において、gentlemanの語はラテン語系の語が意味することとは違った、イングランド特有の意味を持つことになった。アレクシ・ド・トクヴィル(Tocqueville, Alexisde,1978)は1859年に最初に出版された書物においてフランスの貴族制の説明をする際にイングランドの貴族制との違いを取上げているが、そこでgentilhommeとgentlemanの意味が全く違う(後者は前者に由来するにもかかわらず)ことに触れている。「イングランドの貴族は他のいかなる国の貴族よりも、より如才がなく、俗事においてより賢明で、新しい考えをより容易に受入れると言われているのをよく聞く。次のように言うのがより真実に近いだろう。もし『貴族』("nobility")という用語を他の国でこの語が持っている意味で使うとすれば、イングランドには長い間貴族は存在しなかったのである。
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Departmental Bulletin Paper
Index
/ Public / 奈良大学紀要 / 29号
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