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ID AN00181569-20060300-1015
アイテムタイプ Article
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Size : 5.0 MB
Last updated : Dec 7, 2010
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タイトル 篠屋宗礀覚書: 近世初期、京洛の一儒生の事績をめぐって(上)
別タイトル
A Noto on Sasaya Soukan
著者
長坂 成行 (Nagasaka shigeyuki)
文学部
publisher
出版地 奈良
出版者 奈良大学
上位タイトル
奈良大学紀要 (Memoirs of the Nara University). Vol.34号, (2006. 03) ,p.41- 61
識別番号
ISSN
03892204
抄録 近世初期、慶長から元和にかけて京都に篠屋宗礀という儒学者がいた。ほとんど無名の存在だが、断片的な資料からその交際圏を探ると、里村紹巴・惟杏永哲・剛外令柔・文英清韓・林羅山・松永尺五・烏丸光広・中院通勝・通村・西洞院時慶・智仁親王など、連歌界・五山禅林・儒者・公卿・宮廷と広範囲かつ当時第一級の文化人に及ぶ。また、施薬院宗伯・曲直瀬玄朔らとの交流から医の世界にも属した人物であったことがわかる。近衛家や五山詩僧の聯句の会に招かれるだけでなく、古典の書写・筆跡にも関心を持ち、『源氏物語』『百人一首』など古典講釈の会に参加、自らも智仁親王に『史記』『孟子』『三略』などの漢籍を講じている。そうした学識の故か、加藤清正に招かれ肥後に赴き、のちには加賀の前田利常の許にも出入りし、中院通村に源氏抄の作成を依頼する仲介役も務めている。龍安寺の傍に多福文庫を構え群書を蒐集、その中に一時期、西源院本『太平記』も蔵されたらしい。以下、五〇件ほど探索し得た彼の事績から判断すると、宗礀は近世初期の京都における儒者・文学者として高い評価を受け、しかるべき地位を占めていたものと思われる。
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Departmental Bulletin Paper
Index
/ Public / 奈良大学紀要 / 34号
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