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詳細
閲覧数:3581
ID |
AN00181569-20110300-1010 |
アイテムタイプ |
Article |
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タイトル |
薔薇の文化史(その二) : 光源氏の紅い薔薇
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別タイトル |
The Origin of Roses : Chinese Red Roses and Japan |
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著者 |
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版 |
publisher |
出版地 |
奈良 |
出版者 |
奈良大学 |
上位タイトル |
奈良大学紀要
(Memoirs of the Nara University).
Vol.39号,
(2011.
03)
,p.190-
216
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識別番号 |
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抄録 |
ヨーロッパでは昔から最高に美しい、「花の中花」と讃えられてきたバラだが、日本では影の薄い存在だった。『万葉集』『古事記』にバラは歌われていない。ただ一つ紀貫之の「さうひ」の歌を除いては。一方、中国は野生のバラの宝庫で、古くからバラ栽培も盛んだった。隋や唐の時代には白楽天など多くの詩人がバラの詩を書いている。宋時代には四季咲き性のバラ(月季花=長花)が現れ、十八世紀にはそれがヨーロッパに伝えられ、在来のバラと交配されて、「バラ革命」といわれるほどの影響を与えた。本稿は平安時代の漢詩文うあ『源氏物語』にわずかに残る「薔薇(そうび)」に注目し、それが漢詩とともに伝わった、外来の珍しい花であったことを証明する。『源氏物語』の紅い薔薇は、その後、詩歌や絵巻物、着物の文様として使われることもなく、日本のバラ愛好熱は一般化しないまま終わったかに見える。しかし、鎌倉時代以降には、中国から庚申バラという新しいバラが伝わり、日本の庭を賑わせていた。これが月季花(長花)と呼ばれるバラである。
隋・唐時代の「薔薇」と、宋時代の「月季花」、さらにヨーロッパの古いバラとの関係を考える。 |
言語 |
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資源タイプ |
text |
ジャンル |
Departmental Bulletin Paper |
Index |
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関連アイテム |
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