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ID AN00181569-201902-1001
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タイトル 戦後ドイツの大衆文化における"heile Welt"の表象と言説 : Ludwig Ganghoferの小説と映画を事例として
別タイトル
Representations and Discourses on "heile Welt"in German Popular Culture after World War II : Reflections from a Case Study of Ludwig Ganghofer's Romance and Films
著者
横山, 香 (Yokoyama, Kaori)
奈良大学文学部
publisher
出版地 奈良
出版者 奈良大学
上位タイトル
奈良大学紀要 (Memoirs of the Nara University). No.47  (2019. 2) ,p.1- 17
識別番号
ISSN
03892204
抄録 " ドイツ語の“heile Welt”(「無傷の世界」)は、「ユートピア」という意味で肯定的に用いられると同時に、通俗性を批判するクリシェとなっている。
 その“heile Welt”を描く代表格としてLudwig Ganghofer(1855-1920)がいる。彼は、彼の描く「郷土」「高地」「農村」のイメージから、ドイツ・ナショナリズムの体現者とされ、こういったイデオロギー批判的言説は、いまなお学術界に根強くある。
 一方ジャーナリズムのGanghofer像は、ナチス時代から戦後を通じた彼の「郷土映画」と関連している。1950年に出版された詩集から広まった“heile Welt”は、戦後のドイツ的アイデンティティの再構築と関わった「郷土映画」における表象そのものであった。
 しかし1960年代になり、「郷土映画」などの復古的な1950年代の文化は批判にさらされ、それとともにGanghofer が描く“heile Welt”も欺瞞的な「キッチュ」とされていくようになった。
 このように“heile Welt”とは、ドイツの歴史的、文化的背景があって、初めて理解可能な言い回しなのである。"
キーワード
「無傷の/健全な世界」
ルートヴィヒ・ガングホーファー
戦後ドイツ
通俗文学
「郷土映画」
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Departmental Bulletin Paper
Index
/ Public / 奈良大学紀要 / 47号
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