The Development of 3D Measurement Devices with Different Types of Seneors
著者
正司, 哲朗
(Shoji, Tetsuo)
奈良大学社会学部
臼杵, 勲
(Usuki, Isao)
札幌学院大学人文学部
大塚, 宜明
(Otsuka, Noriaki)
札幌学院大学人文学部
版
publisher
出版地
奈良
出版者
奈良大学
上位タイトル
奈良大学紀要
(Memoirs of the Nara University).
No.49
(2021.
1)
,p.105-
118
識別番号
ISSN
03892204
抄録
本研究の目的は、遺跡などの計測を行う際に、効率化・精細化、導入・維持コストを最小限に抑えるための機材開発と最適な運用方法を検討することである。本研究で試作した3次元計測装置は、計測対象の環境に応じて利用するセンサーが異なる。屋内や衛星が捉えられない環境では、周囲を計測するLiDAR(Light Detection and Ranging)、および自己の位置を推定するための自己位置推定センサーで構成し、ラジコンカーで制御しながら計測を行うか、もしくは人が手持ちで移動しながら計測することが可能である。また、屋外で衛星が捉えられる環境では、周囲を計測するLiDAR、GNSS-RTK (Global Navigation Satellite System-Real Time Kinematics)を自走式車体に搭載して計測するものである。このように、本研究で試作した3次元計測装置は、計測環境に合わせて、構成を組み換えることが可能であり、汎用性が高く導入コストも低い。本研究では、室内、森林地帯、屋外での計測実験を通じて、試作した3次元計測装置の有効性を確認した。