奈良大学リポジトリ

| Home Login |

XooNIps検索
  
     詳細検索

インデックスツリー

詳細



閲覧数:1958
ID AN10086451-19981200-1005
アイテムタイプ Article
このアイテムを表示する
画像
本文 AN10086451-19981200-1005.pdf
Type : application/pdf Download
Size : 197.1 KB
Last updated : Dec 16, 2010
Downloads : 1469

Total downloads since Dec 16, 2010 : 1469
タイトル 十津川村・中利助日記抄
著者
若林 喜三郎 (Wakabayashi kisaburo)
史学科
publisher
出版地 奈良
出版者 奈良大学史学会
上位タイトル
奈良史学 (Nara shigaku : Nara journal of history). Vol.16号, (1998. 12) ,p.85- 90
識別番号
ISSN
02894874
抄録 かつて、この文書の所蔵者上坊博喜氏に協力して、『十津川村田泉文書」を刊行したが、時間と紙数の関係上、かなり遺漏が生じたので、他日補遺編を作るつもりであった。しかし、その目的も達しえないままに時を過してきたが、今般いささか小暇を得たので、もっとも気がかりとなっていた、中利助の日記を紹介しておきたいと考えた。たすみてたに田泉というのは、十津川村字出谷の旧家、中家の家号である。この家が明治二十二年の大洪水のために北海道へ移住したので、中家から他家へと養子に出ていた森之祐が中家に戻ったが、明治四十五年三月に死去、長男利助がその跡を継いだのであった。この利助が太平洋戦争中から敗戦後にかけての日記四冊を残しており、当時の村民生活の一端を語る好史料となっているのである。利助はかなり文才があり、中家の創始以来の歴代を調べた「田泉先祖取調記」なども、その著であるといわれた。その口記は、『乱れ箱」『塵箱』『生活雑記』などと名付けられているが、もともと生産の記録であるから、四冊を通じて農林業・養蚕・牧牛、その他椎茸・株呂皮・松脂などの収穫も委しく記録されているが、元来深い奥山の、僅かな空地を利用したのであるから、洪水・旱越などの災害も、こまかしくその次第を書き残している。しかし、昭和初期ということになれば、戦争という人間の起した大災害が中心課題となるのは当然であろう。
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Journal Article
Index
/ Public / 文学部 / 奈良史学 / 16号
関連アイテム