奈良大学リポジトリ

| Home Login |

XooNIps検索
  
     詳細検索

インデックスツリー

詳細



閲覧数:1726
ID AN10086451-20021200-1006
アイテムタイプ Article
このアイテムを表示する
画像
本文 AN10086451-20021200-1006.pdf
Type : application/pdf Download
Size : 361.7 KB
Last updated : Dec 17, 2010
Downloads : 1204

Total downloads since Dec 17, 2010 : 1204
タイトル アルケデモスの訴訟活動をめぐって: Xen.Mem.Ⅱ.9についての覚書
著者
栗原 麻子 (Kurihara asako)
史学科
publisher
出版地 奈良
出版者 奈良大学史学会
上位タイトル
奈良史学 (Nara shigaku : Nara journal of history). Vol.20号, (2002. 12) ,p.87- 95
識別番号
ISSN
02894874
抄録 クセノフォンの『ソクラテスの思い出』のなかに、アルケデモスなる人物が登場する。彼が貧困のなかからみいだされ、事なかれ主義者の富裕者クリトンのために、シュコファンテス(告訴常習者)にたいする対抗訴追をおこして、クリトンを訴訟から保護する逸話である。クリトンとアルケデモスのあいだのバトロネジ的な関係は、近年さまざまな文脈で取りあげられており、ことさらに目新しいものではない。しかしながら、これまで、民主制期のアテナイの市民共同体のなかで、友愛が果たす役割を、法廷弁論について考察してきた筆者にとっては、クセノフォンがアルケデモスとクリトンの関係を、友人の獲得という文脈で語っていることもまた、興味深いもののように思われる。法廷で有力者のために訴訟対策として別件訴追をおこなうという行為は、法廷弁論の言説のうえでは否定的にとらえられていた。ここでは、実際にはシュコファンテスと大差ないアルケデモスの行動が、なぜ好意的に語られ得たのかを考えてみたい。
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Journal Article
Index
/ Public / 文学部 / 奈良史学 / 20号
関連アイテム