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詳細
閲覧数:1375
ID |
AN10403791-19930300-1013 |
アイテムタイプ |
Article |
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本文 |
AN10403791-19930300-1013.pdf
Type |
: application/pdf |
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Size |
: 122.6 KB |
Last updated |
: Apr 26, 2013 |
Downloads |
: 884 |
Total downloads since Sep 26, 2011 : 884
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タイトル |
プロジェクト研究概要
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著者 |
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版 |
publisher |
出版地 |
奈良 |
出版者 |
奈良大学総合研究所 |
上位タイトル |
総合研究所所報
(Bulletin of Research Institute).
Vol.1号,
(1993.
01)
,p.145-
149
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識別番号 |
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抄録 |
大和は、古代だけがあまりにも注目され、中世以降はみるところが乏しいかに思われがちであるが、そこにも豊かな歴史と文化がひそんでいた。しかしながら、奈良県下における人文科学分野の総合的学術研究の立ち遅れは、早くから指摘されている。とりわけ、埋蔵文化財以外の部門においては、基礎的デー収集さえほとんど着手されておらず、またそうした状況を打開する動きもなかった。しかも、京阪の大都市に近く立地しているため、近年の急速な開発と人口の増加による自然と文化の破壊が急激である。とくに、古文書・古記録等の破壊・散逸が大きな問題となっている。いま対策を放置すれば取り返しがっかない深刻な状況にある。本研究は、目的の急務である歴史・文化財・地理・文学の各分野における資料・データなどの調査・収集・分野整理を相互に協力して実施し、研究の共通的資料を作製して、今後の研究の目標を確定することを目的とし、次のような調査研究活動を計画・実施した。大和に関する歴史史料の収集は、これまでは大寺社にかたより、中世末期から近世以降の史料収集は緒についたばかりであり、未発掘の文書も少なくないうえに、全時代を通じて公刊されているものも、完全ではないものが多い。急速な社会の変化と開発による散逸・損壊を防止するため、市町村史編纂室や寺社・個人の所蔵者等と提携して、大和に関する史料の全面的な収集と保存に努める。明治年間につくられた調査台帳を入手活用して、大寺院のみならず、中小あるいは廃絶した寺社に注目し、美術工芸・建築・考古学遺物などの資料調査と収集と保護に努める。地域の風土性を重視する地理学の立場から、奈良盆地の地形・気候・水文・産業・集落・文化などに関し、古代から現代に到る全面的な研究の資料を収集する。各時代の多様な文学活動をさぐり、全時代にわたる資料を収集するとともに、日本文学史上に占める大和の位置をきわめようとする。調査活動は、可能なかぎり共同して実施し、同時に各分野の調査研究の成果を相互に検討して、"大和における風土と文化"の全体像を構成し、本学の教学の理念である"伝統と現代感覚の調和"の具体化の方途を探ろうとした。
また、調査活動に専攻学生の積極的な参加を奨励し、ゼミナールや講読・実習・野外調査などの教科においても教育指導に本研究の成果を生かし、あわせて地域社会との連帯意識の酒養、具体的な問題解決能力の向上などにつとめ、特色ある教育研究の具体的な方法論の確立に寄与することによって、今後、奈良大学総合研究所の核心的なプロジェクトを構成しようとする意図をも、あわせ有するものである。個別の課題とそれに対する調査研究の内容と成果については、各学科ごとの報告を参照されたい。 |
言語 |
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資源タイプ |
text |
ジャンル |
Departmental Bulletin Paper |
Index |
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関連アイテム |
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