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ID AN10403791-19950200-1008
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Last updated : Sep 28, 2011
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タイトル 大和川水系葛城川周辺の押堀に関する湖沼学的特徴
別タイトル
Limnological Characteristics of the Crescentic Levee Lakes along the River Katsuragi
著者
吉越 昭久 (Yoshikoshi akihisa)
奈良大学文学部
publisher
出版地 奈良
出版者 奈良大学総合研究所
上位タイトル
総合研究所所報 (Bulletin of Research Institute). Vol.3号, (1995. 02) ,p.127- 138
識別番号
ISSN
09192999
抄録 洪水に伴う破堤を成因とする河畔の池は、一般に押堀と呼ばれ、利根川水系、木曽川水系などに現在でも多く存在している。奈良盆地においても、大和川水系葛城川などにその例がみられ、葛城川の場合、地元ではダブと呼ばれている。押堀とは洪水の際、破堤に伴って洪水流が堤内に流入し、土地をえぐった跡に水がたまって形成されたものであることは、吉村信吉1)などによっても指摘されているところである。このような理解は、伊藤安男2)によれば江戸時代にはすでにおこなわれていたという。押堀は、河川周辺の土地の高度な利用のためや、防災上の理由で埋め立てられつつある。奈良盆地の葛城川周辺においても埋め立てられた例もあるものの、比較的よく残存しているように思われる。この理由として考えられることは、押堀には河川からの伏流水が常にもたらされるために、これを灌概用水として利用することができ、渇水の危険性が高かった地域としては都合がよかったからであろう。このように、押堀と洪水との関係は早くから指摘されてはいるが、その湖沼学的研究や、歴史学的研究は意外に少ない。更に、それぞれの押堀がどの洪水によって形成されたのか判明しているケースは希である。そこで、葛城川周辺の三つの押堀をとりあげ、主に湖沼学的観点からその特徴を明らかにしてみたい。なお、本研究は、奈良大学の文学部プロジェクト研究の一環として実施されたものであり、歴史地理学の研究者との共同研究の中で、押堀の形成にかかわる歴史的な検討は別におこなっている。
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Departmental Bulletin Paper
Index
/ Public / 総合研究所所報 / 3号
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