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閲覧数:1561
ID |
AN10403791-20090300-1011 |
アイテムタイプ |
Article |
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本文 |
AN10403791-20090300-1011.pdf
Type |
: application/pdf |
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Size |
: 336.9 KB |
Last updated |
: Oct 13, 2011 |
Downloads |
: 1213 |
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タイトル |
文化・自然遺産の保存に関する社会心理学的研究―遺産の保存を可能にする心性の探索―
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別タイトル |
A Social Psychological Study about Conservation of Cultural and Natural Heritage |
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著者 |
卜部 敬康
(Urabe hiromichi)
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奈良大学社会学部
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版 |
publisher |
出版地 |
奈良 |
出版者 |
奈良大学総合研究所 |
上位タイトル |
総合研究所所報
(Bulletin of Research Institute).
Vol.17号,
(2009.
03)
,p.103-
108
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識別番号 |
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抄録 |
世界遺産の保存に関する研究・教育は、特に本学においては、世界遺産コースを取り入れたカリキュラムなどに見られるように、積極的に行われている。当初から全学的な取り組みを目指していたものの、人間関係学科(現・心理学科)における当該コース科目の開講は2007年度を待つことになったことからも分かるように、「遺産の保存」と「心理学」を直接に結びつけることは容易ではない。筆者はかつて、心理学を専門としない研究者から、「地元の遺産がユネスコの世界遺産に登録されることによって『癒される』などの心理的効果が見られるのか、という研究をしてはどうか?」という問いかけをされたことがある。こうしたテーマは一見、心理学の立場から遺産の保存について考察しているかのように映るかもしれないが、必ずしもそうとはいえない。なぜなら、あるものが世界遺産登録されることによって満足感や幸福感を得る者がいたとしても、それは個人が自我関与ないしコミットメントを強く寄せる対象が社会的に高く評価されることに伴う「同一化」の結果であって、世界遺産登録それ自体によって生じる現象ではなく、ごく一般的な現象の一例に過ぎないからである。さらに、世界遺産への登録が人々の満足度を高めたり幸福感をもたらしたりすることが仮にあったとしても、それによってある特定のものの世界遺産への登録の可否が左右されるとすれば、それは本末転倒といわざるを得ない。 |
言語 |
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資源タイプ |
text |
ジャンル |
Departmental Bulletin Paper |
Index |
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関連アイテム |
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