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詳細
閲覧数:3462
ID |
AN10533924-19990300-1017 |
アイテムタイプ |
Article |
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タイトル |
戦後の太宰治文学―「人間失格」の意味するもの―
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著者 |
俣野 道弘
(Matano michihiro)
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奈良大学大学院生
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版 |
publisher |
出版地 |
奈良 |
出版者 |
奈良大学大学院 |
上位タイトル |
奈良大学大学院研究年報
(Annual reports of the Graduate School of Nara University).
Vol.4号,
(1999.
03)
,p.268-
272
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識別番号 |
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抄録 |
太宰治『人間失格』(昭和二十三年六月〜八月「展望」に連載。)は発表と前後して太宰が亡くなった事もあり太宰治の文学の総決算の作品であるとも言える。また、終戦直後の作品のため、戦後間もない混乱期の世相に対する太宰の考え、太宰の戦後への認識が反映している。『人間失格』は大庭葉蔵という作中人物の手記で構成される。葉蔵は人間に対し恐怖と不信を感じ、世間の中にある偽善や欺瞞を描く。また葉蔵は女性を軽蔑しながらも女性の持つ母性愛に憧れ、心を癒そうとして女性との遍歴を繰り返す。やがて心機一転を図り清純な少女ヨシ子と同棲生活を始めるが、そのヨシ子が犯された事に衝撃を受けてその後の生活は荒廃し、麻薬中毒から廃人となる。太宰の生涯と文字を分析し、その理念を見る事で、それが戦後にどのように表れているのかを検討し、『人間失格』への影響を見て、作品に現われた太宰の戦後への意識について考察する。 |
言語 |
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資源タイプ |
text |
ジャンル |
Departmental Bulletin Paper |
Index |
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関連アイテム |
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