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ID AN10533924-20050300-1018
アイテムタイプ Article
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本文 未公開
タイトル 樂焼における伝統と現代~第十五代・樂吉左衛門を中心に~
著者
村上 智美 (Murakami tomomi)
奈良大学大学院生  
publisher
出版地 奈良
出版者 奈良大学大学院
上位タイトル
奈良大学大学院研究年報 (Annual reports of the Graduate School of Nara University). Vol.10号, (2005. 03) ,p.109- 113
識別番号
ISSN
13420453
抄録 樂焼は桃山時代、茶聖・千利休によって創成され、以後、千家と共に茶の湯を担ってきた千家十職の職方の一つ、焼物師・樂家の焼物である。今日、樂焼と称した焼物は全国諸所で見受けられるが、本来、樂焼とは茶の湯と密接に関わりのある樂家の焼物を指すものであり、それ以外のものは形成方法によって樂焼と称しているに過ぎない。
現在、樂家は初代より数えて十五代に至るが、時代の潮流に合わせるかの如く、新たなる転機を迎えようとしている。それは言わば、時代陶芸作家としての一面を兼ね備えた第十五代・樂吉左衛門という伝統工芸師の新たなる試みと受け取ることもできよう。しかし、それは偏に十五代・吉左衛門が一代で築き上げたものとは言えず、創成時より根底に流れる「樂焼の本質」を受け継いでこその転機と言わねばならない。先にも述べたように、樂家は常に千家と共に時代の潮流に乗って生まれてきた存在であり、またそれ無くして茶の湯を語ることのできない存在でもある。故に樂家及び樂焼を単体で考察することはあってはならない。と同時に、各々の時代の社会背景を踏まえた上で、茶の湯の世界観を再び検討する必要性に迫られていると言えよう。
以上より、今一度、千利休の大成した佗茶の美意識を探ると共に樂焼の伝統及び本質を、また現代における樂焼の意義については第十五代・樂吉左衛門の焼物を主軸に考察していこうと思う。
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Departmental Bulletin Paper
Index
/ Public / 大学院 / 大学院研究年報 / 10号
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