D・H・ ロレンスの The Rainbow の一断面: そのChronicle構i造の意味するもの
別タイトル
The Meaning of the Chronicle Structure in D. H. Lawrence's The Rainbow
著者
西田 稔
(Nishida minoru)
教養部
版
publisher
出版地
奈良
出版者
奈良大学
上位タイトル
奈良大学紀要
(Memoirs of the Nara University).
Vol.6号,
(1977.
12)
,p.176-
185
識別番号
ISSN
03892204
抄録
D.H.ロレンスの The Rainbow (『虹』)は表面的な構成から見れば,中部イングランドのダービシアとノッティンガムシアの州境地方に,小説の舞台に現われる以前を含めて数世代にわたって住むブラングウェン(Brangwen)家の最近三代の人々の歴史の形をとっている.しかもそこには確かにF.R.リーヴィス(F.R.Leavis)も指摘するように,その地方の社会史としてすぐれた面もある.