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詳細
閲覧数:2099
ID |
AN00181569-19980300-1002 |
アイテムタイプ |
Article |
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本文 |
AN00181569-19980300-1002.pdf
Type |
: application/pdf |
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Size |
: 351.4 KB |
Last updated |
: Dec 24, 2009 |
Downloads |
: 2231 |
Total downloads since Dec 24, 2009 : 2231
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タイトル |
プルースト的手紙
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別タイトル |
Les lettres dans Alarecherche du temps perdu |
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著者 |
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版 |
publisher |
出版地 |
奈良 |
出版者 |
奈良大学 |
上位タイトル |
奈良大学紀要
(Memoirs of the Nara University).
Vol.26号,
(1998.
03)
,p.11-
20
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識別番号 |
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抄録 |
マルセル・プルーストは生涯に約6000通の手紙を書いているが、それほど彼は手紙を偏愛していた。彼の小説『失われた時を求めて』が実人生をなぞった物語である以上、この小説に手紙が多く出てきても不思議はない。しかしその働き、意味するところは他の作家の場合とかなり異なる。一般に手紙は、物語の発端となったり、それを締めくくったり、時にはその流れに大きな変化を与えたりする。つまり、小説の構造、物語の流れと密接な関係にあるといえる。それに対し、プルーストの小説では、このような働きはせず、本来他者とのコミュニケーショソの手段であるはずの手紙が、逆に他者とのコミュニケーショソの困難を表している。小説ではしばしば、手紙は行き違い、偽装され、逸脱する。差出人の意図に拘束されることなく、意外な結果を導き出している。それがプルースト独自の一つの世界を形成していることは事実であるが、そうした手紙の否定的な側面の強調は、他者との精神面での不一致、ずれを表していることも忘れてはならない。 |
言語 |
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資源タイプ |
text |
ジャンル |
Departmental Bulletin Paper |
Index |
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関連アイテム |
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