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閲覧数:2671
ID |
AN00181569-20000300-1009 |
アイテムタイプ |
Article |
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本文 |
AN00181569-20000300-1009.pdf
Type |
: application/pdf |
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Size |
: 293.1 KB |
Last updated |
: Dec 11, 2009 |
Downloads |
: 2334 |
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タイトル |
記憶と記念の社会心理学Ⅰ: 身近な死についての語り
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別タイトル |
Social psychology of commemoration and recollection(Ⅰ): how people describe a deep loss after the death of a person closest to them? |
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著者 |
矢守 克也
(Yamori katsuya)
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社会学部
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版 |
publisher |
出版地 |
奈良 |
出版者 |
奈良大学 |
上位タイトル |
奈良大学紀要
(Memoirs of the Nara University).
Vol.28号,
(2000.
03)
,p.159-
168
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識別番号 |
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抄録 |
災害や戦争が人々に打撃を与えるのは、それらが、しばしば、人の死、とりわけ、身近で重要な人の死を伴うからである。身近な死は、日常世界にとって、その内部に存在するすべての事がらの同一性(意味)が、その否定を基点として組み立てられているような、もっとも違背的な領域を構成している。そのため、それは、日常世界における、意味の動揺・混乱、場合によっては、意味の喪失を招来する。そのことを示す具体的な現象として、時間感覚の変調、および、モノと身体の混融という二つの現象を指摘することができる。いずれも、日常世界にあっては、もっとも安定的な弁別を受けているはずの領域までが、身近な死によって失調していることを示す現象である。したがって、身近な死を語るという行為には、独特の困難が存在する。なぜなら、語るということの実質が、言葉(意味)によって対象を同定する操作であるとすれば、意味の動揺・喪失を喚起する身近な死という体験を語るとは、そもそも語ることのできない(少なくとも、語ることの困難な)事がらについて語ろうとする営為だと言えるからである。よって、一方では、語りに託された「記録」を保存・伝達するとともに、他方で、この体験(語り)の「空白」を浮上させる営為(「記憶」)も重要である。今後、意味の変調という原初的な場面に相在したモノを「記念物」として活用しつつ、「記憶」を保存・伝達する方途が模索されるべきであろう。 |
言語 |
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資源タイプ |
text |
ジャンル |
Departmental Bulletin Paper |
Index |
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関連アイテム |
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