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ID AN00181569-20020300-1009
アイテムタイプ Article
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Last updated : Dec 4, 2009
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タイトル 演劇による震災体験伝達の試み: 「劇団青い森」の公演をめぐって
別タイトル
Drama as ameans for narrating disaster experiences: The case of 'Aoi-mori'theatrical company
著者
矢守 克也 (Yamori katsuya)
社会学部
publisher
出版地 奈良
出版者 奈良大学
上位タイトル
奈良大学紀要 (Memoirs of the Nara University). Vol.30号, (2002. 03) ,p.129- 144
識別番号
ISSN
03892204
抄録 本論は、阪神・淡路大震災に関する記憶の保存と伝達をテーマに展開してきた一連研究の一環として、演劇(フィクショシ)が果たす役割について検討したものである。具体的には、神戸市に本拠地をおく「劇団青い森」(細見圭代表)が、震災を題材として書き下ろした舞台作品「見えないネコ、声を出せない僕(以下、〈ネコ〉)」をとりあげ、代表はじめ劇団メンバーに対するインタビュー、上演現場の参与観察、鑑賞者が記した感想文などを基礎データとして、以下の点について論じた。第1に、〈ネコ〉は、震災に想を得た作品ではあるが、観る者がそこに期待するような普遍的メッセージ(普遍的意味)は、最初から想定されていない。第2に、その理由は、〈ネコ〉というフィクションが、震災という体験(出来事)を普遍化すること(すなわち、「記憶/記録」化すること)を避け、その原初的様相(すなわち、「身構え/純粋な風景」の世界)を再生するための構成作業に、伝達する者(創り、演じる者)、伝達される者(観る者)の双方を主体的に関与させることを志向しているためである。
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Departmental Bulletin Paper
Index
/ Public / 奈良大学紀要 / 30号
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