| |
詳細
閲覧数:3535
ID |
AN00181569-20030300-1019 |
アイテムタイプ |
Article |
このアイテムを表示する |
|
本文 |
AN00181569-20030300-1019.pdf
Type |
: application/pdf |
|
Size |
: 812.2 KB |
Last updated |
: Oct 19, 2012 |
Downloads |
: 3087 |
Total downloads since Nov 9, 2009 : 3556
|
|
|
タイトル |
ダロウェイ夫人のロンドン: ヴァージニア・ウルフと『カーライル博物館』をめぐって
|
別タイトル |
Mrs. Dalloway's London: Woman's View on Carlyle Museum by Natsume Soseki |
|
著者 |
|
版 |
publisher |
出版地 |
奈良 |
出版者 |
奈良大学 |
上位タイトル |
奈良大学紀要
(Memoirs of the Nara University).
Vol.31号,
(2003.
03)
,p.1-
18
|
|
識別番号 |
|
抄録 |
『ダロウェイ夫人』は主人公ダロウェイ夫人が午後のパーティのために、一人で花を買いに行くところから始まる。この小説ではダロウェイ夫人を始め、もう一人の主人公セプティマス、ダロウェイ夫人の幼なじみピーター・ウォルシュ、ダロウェイ夫人の娘のエリザベスなど複数の人物の視点から描かれるが、これらの人物はいずれもロンドンを歩き、移動しているのが特徴である。この小説はジョイスの『ユリシーズ』同様、「歩く小説」であり、「ロンドンを歩く小説」だということができる。女性はつい最近まで、安全の上から、また、体面への配慮から、一人歩きができなかったことを考えると、ダロウェイ夫人が颯爽とロンドンの町を歩いている意義は大きい。作者のヴァージニア・ウルフもダロウェイ夫人同様、歩くのが好きだった。ウルフのそうした一面は『ロンドン風景』という短いエッセイにも示されている。これはロンドンっ子の書いたロンドンの名所案内という趣の小品だが、フェミニストでもあったウルフの特質がよく現れている。本稿では『ロンドン風景』中の第三章「偉人の家」の中からカーライルの部分に焦点をあて、同じ題材をとりあげた夏目漱石の『カーライル博物館』と比較することでウルフの繊細な、女性らしい視点に着目した。漱石が「四角四面の家」と評したカーライルの家を、ウルフはカーライルその人ではなく、カーライル夫人に焦点をあてて見たのが注目される。 |
言語 |
|
資源タイプ |
text |
ジャンル |
Departmental Bulletin Paper |
Index |
|
関連アイテム |
|
|