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ID AN00181569-20210100-1010
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タイトル 『ユリシーズ』第16挿話におけるブルームとスティーヴンの音楽談義
別タイトル
Stephen and Bloom's Chat about Music in Episode 16 of Ulysses
著者
中尾, 真理 (Nakao, Mari)
奈良大学名誉教授
publisher
出版地 奈良
出版者 奈良大学
上位タイトル
奈良大学紀要 (Memoirs of the Nara University). No.49  (2021. 1) ,p.135- 149
識別番号
ISSN
03892204
抄録 " ジョイスの作品ではしばしば、音楽が人の心を結びつける場面で使われる。
 『ユリシーズ』第16挿話で、ブルームは初めてスティーヴンと親しく言葉を交わすが、会話は一向にはずまない。二人の気質が、小市民と詩人でまったく異なるのが原因である。会話中二人の視線は合うが、スティーヴンは「ぼくは除外してください」と拒絶の言葉を投げかける。それでも挿話の最後で、二人は腕を組んでブルームの家に向かう。二人の心が交い始めたのは、音楽に話題が移ってからである。スティーヴンは17世紀のリュート奏者、ジョン・ダウランドの話をし、「若き日はこれにて終わりぬ」という歌を歌う。
 時刻は午前二時、これ以後、『ユリシーズ』は視覚のきかない聴覚と闇の世界に入って行く。
ブルームとスティーヴンのわずかな接点となる音楽談義を中心に、ブルームの助言、清掃馬車の馬の動きにも注意しつつ、すれ違う二人の心の交流を考える。"
キーワード
音楽
ジョン・ダウランド
リュート
交流
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Departmental Bulletin Paper
Index
/ Public / 奈良大学紀要 / 49号
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