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ID AN10403791-20030300-1006
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Last updated : Oct 3, 2011
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タイトル 中国人の日本観ー周作人
別タイトル
中國人的日本観
著者
蘇 徳昌 (So tokusho)
奈良大学教養部
publisher
出版地 奈良
出版者 奈良大学総合研究所
上位タイトル
総合研究所所報 (Bulletin of Research Institute). Vol.11号, (2003. 03) ,p.59- 86
識別番号
ISSN
09192999
抄録 周作人はその兄魯迅と並び、中国の新文学史・新文化運動史に最も輝かしい功績を残した文学者・思想家である。彼は若き頃日本に5年留学し、その後も生涯に亘って日本と係わり合い、関心と興味を持った。彼は日本の衣食住生活に愛着し、日本人は清廉質朴で、自然や自然美を愛することを痛感する。文学芸術は文化の最高表現ではあるけれども、国民性は大多数の庶民の生活文化或いは民俗を見て始めて分かると判断し、祭礼・落語・川柳・狂言・俳譜・浮世絵及び日本語への体験と研究に没頭する。そして、日本人は宗教心に富み、譜諺気味、ユーモアな性格の持ち主であると同時に、心の奥底に悲しみと哀れみが潜んでいることを突き止め、それはアジアに共通する東洋人の悲哀というものであると結論する。時恰も日中両国の関係が悪化する最中であるが、彼は、それは日本の軍閥政府の仕業で、侵略であると指摘しながらも戦争に協力するはめに陥り、中国で「漢好」のレッテルを貼られてしまう。それでも、彼は日本文化の研究を続け、「忠君愛国」の実相、武士の情に表れる人情味、裸体趣味の実質、英雄と賢哲の対立等を考察し、軍国日本は大化改新、明治維新への反動であるとする。日本文化と中国文化の関係は古代ローマとギリシャの関係に似ており、日本は独特の文化を創り出しただけでなく、中国を遥かに追い越している。中国は古代研究のためにも、新社会創造のためにも日本に学ぶべきと提唱する。
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Departmental Bulletin Paper
Index
/ Public / 総合研究所所報 / 11号
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