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ID AN10403791-20080300-1002
アイテムタイプ Article
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Last updated : Oct 12, 2011
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タイトル レバノン・ティールの凱旋門周辺と水道橋列柱群遺跡の風化破壊状況
別タイトル
The Weathering of the Memorial Gate and Aquaduct Columns of Stone Relics in Tyre,Lebanon
著者
池田 碩 (Ikeda hiroshi)
奈良大学文学部
publisher 
出版地 奈良
出版者 奈良大学総合研究所
上位タイトル
総合研究所所報 (Bulletin of Research Institute). Vol.16号, (2008. 03) ,p.1- 13
識別番号
ISSN
09192999
抄録 レバノンのTyreは、フェニキア文明発祥地の港湾都市として紀元前10世紀には最盛期を迎えていた極めて重要な土地である。Hamaほぼ現地表下2~4mに埋積していた当時の地表面を広域に発掘された結果露出した部分である。しかし現在は政情が不安定であり、多くの文化財や遺跡保護のため、ユネスコの世界危機文化遺産地に指定されている。発掘によって露出した石灰岩Limestoneからなる石造建造物遺跡群を調査してみると、それらの遺跡は共に地元産出の石灰岩を使用、しかも石灰岩の特徴である溶蝕Corrosion風化が進んでおり、一部は石材を破壊する状況にまで達している。そこで今報告では、風化の実態を正確にとらえることが重要と考え、その状況をできるだけ詳細に理解できるようにカラー写真で紹介することにした。フェニキア時代に続くアレキサンダー大王時代の都市も、紀元前64年のローマ軍の侵入により破壊・征服されたが、その後ローマ支配化の都市として再生した。今回の報告地にもローマ都市として繁栄したことを示す象徴である高さ20mの「凱旋門」や都市の市民生活には欠かせない施設「水道橋の列柱群」など2世紀頃の建造物が存在する。以後も盛衰をたどるが、13世紀末ビザンチン時代のマルムーク朝による侵略の後市街は廃嘘化しほぼ消滅、その後は海岸からの飛砂により埋没し、砂丘におおわれた。19世紀になって再度市街が砂丘の上部に進出し、特に第2次大戦後都市域が拡大した。20世紀になって地下に埋没しているローマ時代の都市の遺構面が大規模に発見・発掘される。今回報告するAlbasSite地域は、ほぼ現地表下2~4mに埋積していた当時の地表面を広域に発掘された結果露出した部分である。しかし現在は政情が不安定であり、多くの文化財や遺跡保護のため、ユネスコの世界危機文化遺産地に指定されている。発掘によって露出した石灰岩Limestoneからなる石造建造物遺跡群を調査してみると、それらの遺跡は共に地元産出の石灰岩を使用、しかも石灰岩の特徴である溶蝕Corrosion風化が進んでおり、一部は石材を破壊する状況にまで達している。そこで今報告では、風化の実態を正確にとらえることが重要と考え、その状況をできるだけ詳細に理解できるようにカラー写真で紹介することにした。
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Departmental Bulletin Paper
Index
/ Public / 総合研究所所報 / 16号
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